都市に棲む~BankART1929’s Activities
横浜にある大きなアートビル
馬車道駅から徒歩3分ほのど、港沿いにある一つの大きなビルがBankART Studio NYKです。遠くからも目立つこの建物は、1953年に日本郵船株式会社に建てられた元倉庫。2006年に一部をリノベーションしてアートスペースに転用し、2008年に横浜トリエンナーレ会場として使用するために全面改修。現在に至っています。
その内装は3,000㎠のコンクリート。
展示室、制作スタジオ、カフェ、ゼミ室を兼ね備えた図書室が配置され、アートの活躍の場所に使われています。今回、そんなBankART Studio NYKで行われていたBankART1929の軌跡をたどる、「都市に棲む~BankART1929’s Activities」が発表されました。
BankART1929とは
横浜市が推進する歴史的建物や港湾施設等を文化芸術に活用しながら、都市再生の起点にする都市部再活性の実験プログラムのことをいいます。範囲はアート、建築、パフォーマンス、音楽、会議室、スクール、出版、カフェなどあらゆるジャンルに渡っています。機能としては、スタジオ、スクール、出版、カフェパブ、ブックショップ、コンテンツ制作をベースにしながら、主催・コーディネート事業など年間650本以上の事業を活発的に行っています。
この活動の10年間の記録を収めたものが、今回の「都市に棲む~BankART1929’s Activities」なのです。また、この展覧会は昨年の「東アジア文化都市」として継続し続けている「続・朝鮮通信使」をリレーする催しということです。
見学しました
数としては多くなく、むしろ数点の質の高い展示物がありました。その大きさもダイナミックで大きく高い壁一面に映像を映し出しその歴史を追っていました。
こうした映像演出と共に、この空間へ入り浸るために無数に置かれたソファはどれもすわり心地が良く、映像が見やすい角度になっており長居してしまいます。
また、この展示場の近くに他の展示物もありました。こちらも部屋全体を使用しておりダイナミックです。
木の香りや目で見る温もりが感じられて、いるだけで心地よくなれる空間でした。
アートは飽きることがありません。
なに一つ同じがなく、類似していても必ずなにかは違うのです。それはわたしたちが生活する家の外装や内装にも似ている気がします。アートをインテリアとして家に取り入れるのは、一つの個性になり、生活を豊かにする方法なのかもしれません。